“湿々”の読み方と例文
旧字:濕々
読み方割合
じめじめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕は脂染あぶらじみた木枕で、気味も悪く頭も痛い。私は持合せの手拭を巻いてった。布団は垢で湿々じめじめして、何ともいえない臭がする。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「同じ酒をむなら、どこか、広濶な天地へ出て酌みましょう。湿々じめじめした谷間にかくれていたので、暗い所は閉口ですから」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それも如才なく、昨夜ゆうべのうちに見ておきましたよ。雨戸は中から締っているし、湿々じめじめした軒下に足跡一つねえ」