“じめじめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湿々76.5%
陰欝11.8%
沮洳5.9%
濕々5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それも如才なく、昨夜ゆうべのうちに見ておきましたよ。雨戸は中から締っているし、湿々じめじめした軒下に足跡一つねえ」
「同じ酒をむなら、どこか、広濶な天地へ出て酌みましょう。湿々じめじめした谷間にかくれていたので、暗い所は閉口ですから」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから陰欝じめじめした長雨が幾日も幾日も降り続くと、花は腐れて地に落ち、栗は再び目醒めたやうに真つ青に濡れしづき乍ら、日が照りつけると、更に又、一層の鮮かさを以て輝き出したのである。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
それから陰欝じめじめした長雨が幾日も幾日も降り続くと、花は腐れて地に落ち、栗は再び目醒めたやうに真つ青に濡れしづき乍ら、日が照りつけると、更に又、一層の鮮かさを以て輝き出したのである。
沮洳じめじめ花崗みかげの砂道があって、これでも飛騨街道の一つになっている、東には前に言った穂高や、槍ヶ岳、やや低いが西に霞沢岳、八右衛門岳が立っている、東西は一里に足らず、南北は三里という薬研やげんの底のような谷地であるが
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
家々の軒燈はあまり明るくないため、燐寸箱を積み重ねたやうにぎつしり詰つた路次は、晝間も日光がとママかないので、いつも濕々じめじめしてゐる溝ぎわの方から、晩方の家々の炊事の煙が靄とも霧とも分らない一種の茫とした調子で
蒼白き巣窟 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)