“沮洳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょじょ37.5%
そじょ25.0%
しよじよ12.5%
じめじめ12.5%
そじよ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葭原、大平おおでらを過ぎて、二股から一里許りの沼池に着く。元来沮洳しょじょの地で、水芭蕉や座禅草など生えていたが、今は道が少し上の方へつけ替えられた。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
然るに今日に至っては隅田川の沿岸には上流綾瀬あやせの河口から千住せんじゅに至るあたりの沮洳そじょの地にさえ既に蒹葭蘆荻ろてきを見ることが少くなった。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日輪寺は今の淺草公園の活動寫眞館の西で、昔は東南共にまちに面した角地面であつた。今は薪屋の横町の衝當つきあたりになつてゐる。寺内の墓地は半ば水に浸されて沮洳しよじよの地となり、を生じせりを生じてゐる。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
その間を水に浸された一束の白糸が乱れたように、沮洳じめじめ花崗みかげの砂道があって、これでも飛騨街道の一つになっている、東には前に言った穂高や、槍ヶ岳、やや低いが西に霞沢岳
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
瘴癘の氣の多い卑溼地ひしふちに入つて病を得、沮洳そじよの地に遊んで瘧を得たり、水邊に長坐してレウマチスを得たりするが如きは、公務ででもあらば是非も無いが
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)