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じめ/\
ふりがな文庫
“じめ/\”の漢字の書き方と例文
語句
割合
濕々
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濕々
(逆引き)
界隈
(
かいわい
)
の
景色
(
けしき
)
がそんなに
沈鬱
(
ちんうつ
)
で、
濕々
(
じめ/\
)
として
居
(
ゐ
)
るに
從
(
したが
)
うて、
住
(
す
)
む
者
(
もの
)
もまた
高聲
(
たかごゑ
)
ではものをいはない。
歩行
(
あるく
)
にも
内端
(
うちわ
)
で、
俯向
(
うつむ
)
き
勝
(
がち
)
で、
豆腐屋
(
とうふや
)
も、
八百屋
(
やほや
)
も
默
(
だま
)
つて
通
(
とほ
)
る。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
加賀野新小路の
親縁
(
みより
)
の家では、市役所の衞生係なる伯父が出勤の後で、痩せこけた伯母の出して呉れた麥煎餅は、昨日の雨の香を留めたのであらう、少なからず
濕々
(
じめ/\
)
して居た。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
勿體
(
もつたい
)
ないが、
俗
(
ぞく
)
に
言
(
い
)
ふ
上潮
(
あげしほ
)
から
引上
(
ひきあ
)
げたやうな
十錢紙幣
(
じつせんしへい
)
が
蟇口
(
がまぐち
)
に
濕々
(
じめ/\
)
して、
金
(
かね
)
の
威光
(
ゐくわう
)
より、
黴
(
かび
)
の
臭
(
にほひ
)
を
放
(
なは
)
つた
折
(
をり
)
から、
當番
(
たうばん
)
の
幹事
(
かんじ
)
は
決
(
けつ
)
して
剩錢
(
つりせん
)
を
持出
(
もちだ
)
さず、
會員
(
くわいゐん
)
は
各自
(
かくじ
)
九九九
(
くうくうくう
)
の
粒
(
つぶ
)
を
揃
(
そろ
)
へて
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
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(3作品)
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じめじめ
じめ/″\