“勿體”のいろいろな読み方と例文

新字：勿体

読み方	割合
もつたい	93.1%
もつてえ	3.4%
もつてい	3.4%

もつたい

それを思（おも）ふと、机（つくゑ）に向（むか）つたなりで、白米（はくまい）を炊（た）いてたべられるのは勿體（もつたい）ないと云（い）つてもいゝ。非常（ひじやう）の場合（ばあひ）だ。……稼（かせ）がずには居（ゐ）られない。

十六夜 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

もつてえ

婆等（ばゝあら）勿體（もつてえ）ねえことすつから仕（し）やうねえ、いや勿體（もつてえ）ねえとも米（こめ）の油（あぶら）だからこんで、それ證據（しようこ）にや酒（さけ）飮（の）んだ明日（あした）ぢや面（つら）洗（あら）あ時（とき）つる／＼すつ處（とこ）奇態（きてえ）だな

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

もつてい

雞（にはとり）げやんなそつちに別（べつ）にして有（あ）んだから撒（ま）いてやんだらそつちのがにして呉（く）ろつちつたのよ、雞（にはとり）げなんざ勿體（もつてい）ねえな、さうしたらいきなり鐵火箸（かなひばし）で俺（お）れこと打（ぶ）つ飛（と）ばして

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

勿	漢検準1級 部首:⼓ 4画
體	部首:⾻ 23画