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もつてえ
婆等勿體ねえことすつから
仕やうねえ、いや
勿體ねえとも
米の
油だからこんで、それ
證據にや
酒飮んだ
明日ぢや
面洗あ
時つる/\すつ
處奇態だな
そんだが
俺れ
旦那に
云あれてから、
家族の
奴等ことも
怒んねえはあ、
俺れうめえ
處見られつちやつたな、いや
云あれちや
勿體ながす、
本當に
勿體ねえだよ
「
子奴等こと
云つて、
手洟なんぞかんだ
手ぢや
引かねえで
呉ろえ、おめえ
等も
勿體ねえから」
婆さん
等が
飯つぎを
左の
手に
抱へて
立つた
時、かう
圍爐裏の
側から
呶鳴つた。