“湿疹”の読み方と例文
読み方割合
しっしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かわけば素焼のように素朴な白色を現した。だが、その表面に一度爪が当ったときは、この湿疹しっしん性の白癬はくせんは、全図を拡げて猛然と活動を開始した。
ナポレオンと田虫 (新字新仮名) / 横光利一(著)
社会の定命の下にも人類の不滅が感ぜられる。噴火口の傷口や硫気口の湿疹しっしんなどを所々に有するとも、潰瘍かいようして膿液のうえきをほとばしらす火山があろうとも、地球は死滅しない。
余りに湿度が多いため、武器庫として不適当と認められて、久しくいていたあとが官兵衛の獄に利用されたものであろう。官兵衛の満身はそのために、見るかげもない湿疹しっしんを病んでいる。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)