“うるみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黝朱42.9%
湿14.3%
潤味14.3%
14.3%
湿味7.1%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのむこうの空のぬれた黝朱うるみの乱雲、それがやがてはかつとなり、黄となり、朱にあかに染まるであろう。日本ラインの夕焼けにだ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
透通るような声が、露に濡れて、もの優しい湿うるみを帯びつつ
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しゆにばみ星のごと潤味うるみ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うるみをもった目を見据え、うつつおもてで受取ったが、両方掛けた手の震えに、ぶるぶると動くと思うと、坂になったふたすべって、啊呀あなやと云う間に、袖に俯向うつむいて、火を吹きながら
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うめいて、紫色むらさきいろ雑木林ざふきばやしこずゑが、湿味うるみつたあをそらにスク/\けてえ、やなぎがまだあら初東風はつこちなやまされて時分じぶんは、むやみと三きやく持出もちだして、郊外かうぐわい景色けしきあさつてあるくのであるが
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
其様な場合ばあひには、まぶたのはれぼツたいせいか、層波目ふたかわめ屹度きつとふかきざみ込まれて、長い晴毛まつげしたうるみつ。そしてうちえてゐるねつが眼に現はれて來るのでは無いかと思はせる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)