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樹林
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じゅりん
ふりがな文庫
“
樹林
(
じゅりん
)” の例文
食用蝸牛の
養殖
(
ようしょく
)
は
一寸
(
ちょっと
)
面倒な事業だそうである。その養殖場には
日蔭
(
ひかげ
)
をつくるための
樹林
(
じゅりん
)
と
湿気
(
しっけ
)
を呼ぶ
苔
(
こけ
)
とが必要である。
異国食餌抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
十町ほどむこうに、
鉛色
(
なまりいろ
)
の
泥湿地
(
でいしっち
)
が、水面とおなじくらいの高さでひろがり、その涯は、ひょろりと伸びあがった
生気
(
せいき
)
のない
樹林
(
じゅりん
)
で区切られている。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
どこまで高いかとあおむいてみると、四方の
樹林
(
じゅりん
)
をつきぬいて、
奇怪
(
きかい
)
な
枝
(
えだ
)
をはっている。白い
霧
(
きり
)
がきたときは、その木の
半分以上
(
はんぶんいじょう
)
は、まさに
雲表
(
うんぴょう
)
に立っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
全山
(
ぜんざん
)
を
城地
(
じょうち
)
と見なし、十七
町
(
ちょう
)
を
外郭
(
そとぐるわ
)
とし、
龍眼
(
りゅうがん
)
の地に
本丸
(
ほんまる
)
をきずき、
虎口
(
ここう
)
に八門、
懸崖
(
けんがい
)
に
雁木坂
(
がんぎざか
)
、五
行
(
ぎょう
)
の
柱
(
はしら
)
は
樹林
(
じゅりん
)
にてつつみ、
城望
(
じょうぼう
)
のやぐらは
黒渋
(
くろしぶ
)
にて
塗
(
ぬ
)
りかくし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山はまたもとの
静寂
(
しじま
)
にかえって、
坩堝
(
るつぼ
)
をでたような
陽
(
ひ
)
が、
樹林
(
じゅりん
)
の上の秋の
自然
(
しぜん
)
をかがやき
照
(
て
)
らした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“樹林”の意味
《名詞》
樹木が密生している群落。
(出典:Wiktionary)
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
林
常用漢字
小1
部首:⽊
8画
“樹”で始まる語句
樹
樹立
樹蔭
樹木
樹々
樹脂
樹間
樹下
樹陰
樹梢