“じゅりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樹林60.0%
寿林20.0%
珠琳20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十町ほどむこうに、鉛色なまりいろ泥湿地でいしっちが、水面とおなじくらいの高さでひろがり、その涯は、ひょろりと伸びあがった生気せいきのない樹林じゅりんで区切られている。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
取付虫とりつきむし寿林じゅりん、ふるだぬき清春せいしゅんという二人の歌比丘尼うたびくにが、通りがかりの旅客を一見しただけですぐにその郷国や職業を見抜く、シャーロック・ホールムス的の「穿うがち」をも挙げておきたい。
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そうだろう、題字は颯爽さっそうとして、輝かしい。行と、かなと、珊瑚灑さんごそそぎ、碧樹へきじゅくしけずって、触るものもおのずから気を附けよう。厚紙の白さにまだ汚点しみのない、筆の姿は、雪に珠琳じゅりんよそおいであった。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)