“颯爽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっそう95.2%
さつさう4.0%
さっぱり0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして気絶でもしたような母と姉をしり眼に、颯爽さっそうと、——だが涙で白粉のすっかりまだらになった顔のまま——その部屋から出ていった。
思い違い物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
敢て其為めに千古の真骨頭ナポレオン・ボナパルトの颯爽さつさうたる威風が、一毫たりとも損ぜられたものとは信じなんだのである。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
打ち明けた私の心持をいうと、こうした御礼を受けるより受けない時の方がよほど颯爽さっぱりしていた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)