“外郭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいかく83.3%
そとぐるわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう独軍の重砲弾が、盛んにワルシャワの外郭がいかくを見舞っている。自分は、夜が明ければ、この鏖殺的おうさつてきな砲弾の洗礼を受くべく戦場へ向うのである。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
球形の外郭がいかくには、たくさんの窓があいている、もちろん穴はあいていない。厚い透明体の板がこの窓にはまっている。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三太郎のヘンなきごえに余一も咲耶子も、その時はじめて、夜気やきのふかいたちのあなた、外郭そとぐるわのあたりにあたって、しずかな変化へんかおこっているのに気がついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城将葛岡監物くずおかけんもつが案外に固く防ぎこらえて、そこより一里内外の新田に居た主人義隆に援を請い、義隆が直ちに諸将を遣わしたのに本づくので、中新田の城の外郭そとぐるわまではったが
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)