“そとぐるわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
外曲輪56.0%
外廓36.0%
外郭8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠江とおとうみのくに浜松城の外曲輪そとぐるわに、お繩小屋といって軍用の繩やむしろを作る仕事場がある、板敷のうちひろげた建物で、今しも老若四五十人の女たちが藁屑わらくずにまみれて仕事をしていた。
日本婦道記:萱笠 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
甲野こうのさんと宗近むねちか君と相談の上取りきめた格言に云う。——第一義において活動せざるものは肝胆相照らすを得ずと。両人ふたりの妹は肝胆の外廓そとぐるわで戦争をしている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
城将葛岡監物くずおかけんもつが案外に固く防ぎこらえて、そこより一里内外の新田に居た主人義隆に援を請い、義隆が直ちに諸将を遣わしたのに本づくので、中新田の城の外郭そとぐるわまではったが
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)