“西丸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしのまる57.1%
にしまる42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西丸にしのまる御召馬預おめしうまあずかり配下、馬乗役で、五十俵三人扶持。……渡辺利右衛門というやつがやったことだったんで……」
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それは実に寛政かんせいの末つころ、ふとおのれがまだ西丸にしのまる御小姓おこしょうを勤めていた頃の若い美しい世界の思出されるまま、その華やかな記憶の夢を物語に作りなして以来このかた
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
延享えんきょう元年の六月十一日御目附おめつけから致して町奉行役を仰付けられ宝暦ほうれき三年の三月廿八日にはもう西丸にしまる御槍奉行おやりぶぎょうに転じました事でございます。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その年の八月一日、徳川幕府では、所謂いわゆる八朔はっさくの儀式を行う日に、修理は病後初めての出仕しゅっしをした。そうして、そのついでに、当時西丸にしまるにいた、若年寄の板倉佐渡守を訪うて、帰宅した。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)