“駆廻”のいろいろな読み方と例文
旧字:驅廻
読み方割合
かけまわ66.7%
かけめぐ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらん限りの声をしぼって泣き叫びながら、妹思いの甲子は物狂おしく駆廻かけまわった。澤と一郎は真蒼まっさおになって顔を見合せたばかりで、一言も物を言う事は出来なかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
来年らいねんあたりはカフカズへ出掛でかけようじゃありませんか、乗馬じょうばもってからにあちこちを駆廻かけまわりましょう。そうしてカフカズからかえったら、こんどは結婚けっこん祝宴しゅくえんでもげるようになりましょう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
えゝ、じやうぬまの。はあ、夢中むちゆう其処そこ駆廻かけめぐらしつたものとえる……それはやまうへではい。お前様めえさま温泉をんせんさつしやつた街道端かいだうばたの、田畝たんぼちか樹林きはやしなかにあるおほきぬまよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)