駆廻かけまわ)” の例文
旧字:驅廻
あらん限りの声をしぼって泣き叫びながら、妹思いの甲子は物狂おしく駆廻かけまわった。澤と一郎は真蒼まっさおになって顔を見合せたばかりで、一言も物を言う事は出来なかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
来年らいねんあたりはカフカズへ出掛でかけようじゃありませんか、乗馬じょうばもってからにあちこちを駆廻かけまわりましょう。そうしてカフカズからかえったら、こんどは結婚けっこん祝宴しゅくえんでもげるようになりましょう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)