“しげり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.0%
繁茂25.0%
5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何の樹とも知らないが、これが呼びものの、門口もんぐちに森を控えて、庭のしげりは暗いまで、星に濃く、あかりに青く、白露しらつゆつややかである。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かど、背戸の清きながれ、軒に高き二本柳ふたもとやなぎ、——その青柳あおやぎの葉の繁茂しげり——ここにたたずみ、あの背戸に団扇うちわを持った、その姿が思われます。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白糸は一歩を進め、二歩を進めて、いつしか「寂然のしげり」を出でて、「井戸囲い」のほとりにいたりぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)