トップ
>
繁茂
>
しげり
ふりがな文庫
“
繁茂
(
しげり
)” の例文
街道には久しく村落がないが、西方には楊樹のやや暗い
繁茂
(
しげり
)
がいたるところにかたまって、その間からちらちら白色褐色の民家が見える。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
門
(
かど
)
、背戸の清き
流
(
ながれ
)
、軒に高き
二本柳
(
ふたもとやなぎ
)
、——その
青柳
(
あおやぎ
)
の葉の
繁茂
(
しげり
)
——ここに
彳
(
たたず
)
み、あの背戸に
団扇
(
うちわ
)
を持った、その姿が思われます。
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
門
(
かど
)
、
背戸
(
せど
)
の
清
(
きよ
)
き
流
(
ながれ
)
、
軒
(
のき
)
に
高
(
たか
)
き
二本柳
(
ふたもとやなぎ
)
、——
其
(
そ
)
の
青柳
(
あをやぎ
)
の
葉
(
は
)
の
繁茂
(
しげり
)
——こゝに
彳
(
たゝず
)
み、あの
背戸
(
せど
)
に
團扇
(
うちは
)
を
持
(
も
)
つた、
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
が
思
(
おも
)
はれます。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
裏の酒井の
墓塋
(
はか
)
の大樹の
繁茂
(
しげり
)
が心地よき
空翠
(
みどり
)
をその一室に
漲
(
みなぎ
)
らした。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
三枝、五枝、
裏掻
(
うらが
)
いてその
繁茂
(
しげり
)
が透くに連れて、段々、欄干の女の胸が出て、帯が出て、
寝着
(
ねまき
)
姿が見えて、頬が見えて、鼻筋の通る、瞳が澄んで、眉が、はっきりとなる。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
繁
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
茂
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
“繁”で始まる語句
繁
繁昌
繁々
繁華
繁盛
繁殖
繁吹
繁文縟礼
繁多
繁花