“くさむら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クサムラ
語句割合
61.7%
草叢35.8%
草村1.8%
叢林0.4%
艸群0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっとかわしざま、相手が逆に下から払いあげた、踏込んだ方は危く半身を反らして避けたが、剣は手を放れて彼方のくさむらへ飛んでいた。
おもかげ抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それでも、このところ、この道は決して気味のよいものではありませんでした——草叢くさむらでガサと音がする、木の間でバサと音がする。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やがて現はれたるものを見れば文学雑誌はその名を『文芸界』と称し佐々醒雪さっさせいせつを主筆に平尾ひらお不孤ふこ草村くさむら北星ほくせい斎藤さいとう弔花ちょうかの諸子を編輯員とし巻首にはたしか広津柳浪ひろつりゅうろう泉鏡花いずみきょうからの新作を掲げたり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
彼は、ダニーロと兄弟同様に暮したことや、一度などはクリミヤ人に追はれて、叢林くさむらの中へ二人で隠れてゐたことがあるなどと語つた……。
僅か一点の紅色の為めにそれを囲繞する艸群くさむらは一段とその緑色を増すが為めに、その叢全体が生気溌剌、新鮮な気が庭全体に溢れるやうに見えるのと同じく、西洋人の満白顔中黒一点は
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)