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草村
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くさむら
ふりがな文庫
“
草村
(
くさむら
)” の例文
こまかき
雨
(
あめ
)
ははら/\と
音
(
おと
)
して
草村
(
くさむら
)
がくれ
鳴
(
なく
)
こほろぎのふしをも
乱
(
みだ
)
さず、
風
(
かぜ
)
一
(
ひと
)
しきり
颯
(
さつ
)
と
降
(
ふり
)
くるは
彼
(
か
)
の
葉
(
は
)
にばかり
懸
(
かゝ
)
るかといたまし。
雨の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
やがて現はれたるものを見れば文学雑誌はその名を『文芸界』と称し
佐々醒雪
(
さっさせいせつ
)
を主筆に
平尾
(
ひらお
)
不孤
(
ふこ
)
草村
(
くさむら
)
北星
(
ほくせい
)
斎藤
(
さいとう
)
弔花
(
ちょうか
)
の諸子を編輯員とし巻首にはたしか
広津柳浪
(
ひろつりゅうろう
)
泉鏡花
(
いずみきょうか
)
らの新作を掲げたり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
素
(
もと
)
より慣れぬ
徒歩
(
かち
)
なれば、
數
(
あまた
)
たび或は里の子が
落穗
(
おちぼ
)
拾はん
畔路
(
あぜみち
)
にさすらひ、或は露に伏す
鶉
(
うづら
)
の
床
(
とこ
)
の
草村
(
くさむら
)
に
立迷
(
たちまよ
)
うて、絲より細き蟲の
音
(
ね
)
に、覺束なき行末を
喞
(
かこ
)
てども、問ふに聲なき影ばかり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
彼
(
かれ
)
はそれでも
疊
(
た々み
)
の
上
(
うへ
)
に
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
む
光
(
ひかり
)
を
厭
(
いと
)
うて
廂
(
ひさし
)
に
近
(
ちか
)
く
筵
(
むしろ
)
を
吊
(
つ
)
る。
歪
(
ゆが
)
んだ
戸
(
と
)
がぎし/\と
鳴
(
な
)
るのにそれが
彼等
(
かれら
)
の
西瓜
(
すゐくわ
)
や
瓜
(
うり
)
の
畑
(
はたけ
)
を
襲
(
おそ
)
ふ
頃
(
ころ
)
であれば
道端
(
みちばた
)
の
草村
(
くさむら
)
から
轡蟲
(
くつわむし
)
を
捕
(
と
)
つて
行
(
い
)
つて
雨戸
(
あまど
)
の
隙間
(
すきま
)
から
放
(
はな
)
つ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
こまかき雨ははら/\と音して
草村
(
くさむら
)
がくれ
鳴
(
なく
)
こほろぎのふしをも乱さず、風
一
(
ひと
)
しきり
颯
(
さつ
)
と
降
(
ふり
)
くるは、あの葉にばかり
懸
(
かか
)
るかといたまし。
あきあはせ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“草”で始まる語句
草鞋
草
草履
草臥
草叢
草原
草木
草鞋穿
草花
草双紙