“立迷”の読み方と例文
読み方割合
たちまよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マーキューシオーのたましひがつい頭上とうじゃう立迷たちまようて同伴者どうばんじゃもとめてゐる、足下おぬしか、おれか、兩人ふたりながらか、同伴どうばんをせねばならぬぞ。
路傍みちばたに寝てる犬をおどろかしていきほひよくけ去つた車のあとに、えもはれず立迷たちまよつた化粧けしやうにほひが、いかに苦しく、いかにせつなく身中みうちにしみ渡つたであらう………。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あくる晩飯ばんめし支度前したくまへに、臺所だいどころから女中部屋ぢよちうべやけて、をんなたちがしきり立迷たちまよつて、ものをさがす。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)