“同伴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つれ70.0%
いっしょ10.0%
どうはん8.3%
つれだ1.7%
いつしよ1.7%
とも1.7%
ともな1.7%
ともなひ1.7%
どうばん1.7%
みちづれ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてお引けということに成っても元より座敷はふさがって居りますから、名代部屋へ入れられ、同伴つれもそれ/″\収まりがつきました。
「御壕の処まで送りましょうよ、」とお秀はかまわず同伴いっしょに来る。二人の少女むすめの影は、薄暗いぬけろじの中に消えた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
離れて涅槃ねはんの道に引導すべければ是より我がいほりに參られよとて夫より上新田村の無量庵へ同伴どうはんなし懇切ねんごろに弔ひければ安五郎はあつく禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
チッバ あをさいどの、最初さいしょ同伴つれだって足下おぬしぢゃ、冥土あのよくも一しょにおきゃれ。
もつとも大抵そんな時には、妹の照子も同伴いつしよであつた。彼等三人は行きも返りも、気兼ねなく笑つたり話したりした。が、妹の照子だけは、時々話の圏外へ置きざりにされる事もあつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「しからばやつがれもお同伴ともいたす」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(少くも曼陀羅の境地へ悟入はいるには、思考と行動とが同伴ともなわなければいけないらしい。……少くも俺は、この紙帳の内と外とで、善悪共に、思考かんがえ且つ行動おこなったのは事実だ)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
看護みとりもせず其上家財かざい着類きるゐ金子迄掻集かきあつめ家出なし三年の今日迄行衞ゆくゑ知ず母には實の娘一人ありけるが夫を同伴ともなひて此家を出しは我が家の次第にかたむく身代に見切を付て他へうつおん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
マーキューシオーのたましひがつい頭上とうじゃう立迷たちまようて同伴者どうばんじゃもとめてゐる、足下おぬしか、おれか、兩人ふたりながらか、同伴どうばんをせねばならぬぞ。
神伝流で言う水枕、溺死人引揚げの奥の手だ。藁をも掴むというくらいだから真正面まともに向っては抱き付かれて同伴みちづれにされる。