“懇切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんせつ78.6%
ねんごろ21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ブラームスを迎えたリストが、その持前の寛容と懇切こんせつで、どんなによくブラームスを遇したかは言うまでもない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
大富おおとみからのびとと聞いたおまさは手のものをげだしてきた。懇切こんせつに使いの人のろう感謝かんしゃしたうえに、こまごまと死者のうえについての話を聞こうとする。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
兎も角もそのお住の得脱とくだつ成仏じょうぶつするように、仏事供養を営むが可かろうという事に一決して、一同その墓所へ参詣し、懇切ねんごろに回向した。
お住の霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
離れて涅槃ねはんの道に引導すべければ是より我がいほりに參られよとて夫より上新田村の無量庵へ同伴どうはんなし懇切ねんごろに弔ひければ安五郎はあつく禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)