“ねんごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.7%
慇懃2.4%
懇切2.4%
優渥1.2%
念比1.2%
念頃1.2%
懇意1.2%
懇篤1.2%
懇親1.2%
1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をんなれでかざりだから他人ひとにもられるからね」内儀かみさんはねんごろにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
な、けれども、殿、殿たちは上﨟じょうろうかばわしゃろうで、ねんごろ申したかいに、たってとはよう言わぬ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ロミオ お乳母うばどの、おぬしのおひいさんへ慇懃ねんごろつたへてくだされ。わし飽迄あくまでうておく……
ロミオ といふのは、慇懃ねんごろ挨拶あいさつするためといふこゝろか?
ト、懇切ねんごろに教へしかば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
主人あるじはいとど不憫ふびんさに、その死骸なきがらひつぎに納め、家の裏なる小山の蔭に、これをうずめて石を置き、月丸の名も共にり付けて、かたばかりの比翼塚、あと懇切ねんごろにぞとぶらひける。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「臣は優渥ねんごろなお言葉を賜りながら、覚えず酔いすごして、礼儀を失いました。どうかおゆるしくださいますように。」
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
肥後守念比ねんごろニ申候ニ付而、逗留仕居候、於其元そのもとにおかれ御懇情ごこんじやうだん、生々世々忝奉存候、我等儀、年罷寄としまかりより
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「藤十郎は、生れながらの色好みじゃが、まだ人の女房と念頃ねんごろした覚えはござらぬわ」と、冷めたい苦笑をもらしながら付け加えた。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ある日、若い、非常に美男の、絹商人あきゅうどが村へ来たが、持っている絹を売ろうともせず、温泉宿ゆやどを兼ねた土地の豪農、助左衛門方へ泊まったかと思うと、近頃京都の親類先から遊びに来ていたお銀という娘と、どうやら懇意ねんごろになったらしいと、狭い村のことではあり、すぐに評判が立ってしまった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
むしろ懇篤ねんごろに訓すようにオースチン老師は云うのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今から二た月前の九月の末、紀州の旅から京都に帰って来て、久しぶりに会ったばかりの、多年東京で懇親ねんごろにしていた知人がつい二十日はつかばかり前
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
唯懐ただおもひき人に寄せて、形見こそあだならず書斎の壁に掛けたる半身像は、彼女かのをんなが十九の春の色をねんごろ手写しゆしやして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)