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慇懃
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ねんごろ
ロミオ お
乳母どの、おぬしのお
姫さんへ
慇懃に
傳へて
下され。
予は
飽迄も
言うておく……
しかし老樵夫は同じような事を、
慇懃に繰り返すばかりであった。
願奉ると
叮嚀に述ければ
圍爐裡の
端に年頃卅六七とも見ゆる男の
半面に
青髭生骨柄は
然のみ
賤しからざるが火に
煖りて居たりしが夫は
定めし
難澁ならん
疾々此方へ
上り給へ併し
空腹とあれば
直に火に
煖は
宜からず先々
臺所へ行て
食事いたし其
後火の
邊へ
依玉へと
最慇懃に申けるに吉兵衞は
ロミオ といふのは、
慇懃に
挨拶するためといふ
意か?