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苦
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ねんごろ
ふりがな文庫
“
苦
(
ねんごろ
)” の例文
唯懐
(
ただおもひ
)
を
亡
(
な
)
き人に寄せて、形見こそ
仇
(
あだ
)
ならず書斎の壁に掛けたる半身像は、
彼女
(
かのをんな
)
が十九の春の色を
苦
(
ねんごろ
)
に
手写
(
しゆしや
)
して、
嘗
(
かつ
)
て
貽
(
おく
)
りしものなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
他の国にゆかしめば、必ずも後の
禍
(
わざはひ
)
となるべしと、
苦
(
ねんごろ
)
に教へて、又商鞅を
私
(
ひそ
)
かにまねき、吾汝を
一三四
すすむれども王
許
(
ゆる
)
さざる色あれば、用ゐずばかへりて汝を害し給へと教ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
佐用氏にゆきて老母の
介抱
(
いたはり
)
を
苦
(
ねんごろ
)
に
一二一
あつらへ、出雲の国にまかる
路
(
みち
)
に、
一二二
飢ゑて
食
(
しよく
)
を思はず、寒きに衣をわすれて、まどろめば夢にも
哭
(
な
)
きあかしつつ、十日を
経
(
へ
)
て富田の大
城
(
ぎ
)
にいたりぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
是は雀部が妻の
五六
産所
(
さと
)
なりければ、
五七
苦
(
ねんごろ
)
にたのみけるに、此の人見捨てずしていたはりつも、医をむかへて薬の事
専
(
もは
)
らなりし。やや
五八
ここち
清
(
すず
)
しくなりぬれば、
篤
(
あつ
)
き
恩
(
めぐみ
)
を
五九
かたじけなうす。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“苦”の意味
《名詞》
(ク)苦しいこと、辛いこと
(出典:Wiktionary)
“苦(苦(仏教))”の解説
仏教における苦(く、pi: dukkha、sa: दुःख, duḥkha、蔵: )とは、苦しみや悩み、精神や肉体を悩ませる状態を指す。対義語は楽。
仏教は無常、苦、無我の3つで三相を形成する。四諦の4つすべては苦に関する真理である。仏教は、この苦の滅尽をめざす学問体系である。
(出典:Wikipedia)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
“苦”を含む語句
苦力
苦笑
苦悩
苦悶
苦痛
辛苦
苦情
苦慮
苦患
苦勞
心苦
苦汁
困苦
労苦
苦衷
滅茶苦茶
苦味
苦行
苦役
苦難
...