“苦味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にがみ71.0%
にが19.4%
くみ9.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒月君は苦味にがみばしった好男子で、活動小切手と迷亭から称せられたる、金田富子嬢を優に吸収するに足るほどな念入れの製作物である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は、もう苦味にがい葡萄酒でも呑むより仕方がない。岩のやうになつたパンと、林檎を持つて行かせて怒つた顔をしてみせました。
シベリヤの三等列車 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
道理で、すこし茫然とお見うけ申されます。それがしのように、お考えなされませ。どこに、敗北の苦味くみめないで、大事を
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)