“心苦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝろぐる72.7%
こころくるし9.1%
こころぐる9.1%
こころぐるし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嬢様ぢやうさまなにぞんじませんが、おつしやるとほりになすつたがいではござりませんか。わたくしにお気扱きあつかひかへつて心苦こゝろぐるしうござります。)と慇懃いんぎんにいふた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その大事の秘密を、人も有らうに、貴方のきらひの嫌ひの大御嫌だいおきらひの私に知られたのは、どんなにかお心苦こころくるしくゐらつしやいませう。私十分お察し申してをります。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ツイうっかりお約束やくそくをしてしまいましたので、これからわたくし小桜神社こざくらじんじゃとしてまつられた次第しだい物語ものがたらなければならぬ段取だんどりになりましたが、じつわたくしとしてこんな心苦こころぐるしいことはないのでございます。
お峯は心苦こころぐるしがりて、この上は唯警察の手を借らんなどさわぐを、直行は人をわづらはすべき事にはあらずとて聴かず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)