心苦こころぐるし)” の例文
お峯は心苦こころぐるしがりて、この上は唯警察の手を借らんなどさわぐを、直行は人をわづらはすべき事にはあらずとて聴かず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
十年越し思ひに思ひまゐらせ候事何一つも口には出ず、あれまでには様々の覚悟も致し、また心苦こころぐるし御目おんめもじの恥をも忍び、女の身にてはやうやうの思にて参じ候効さふらふかひも無く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)