-
トップ
>
-
与右衛門
読み方 | 割合 |
よえもん | 75.0% |
よゑもん | 25.0% |
承応二
巳年八月十一日の
黄昏のことであった。
与右衛門夫婦は畑から帰っていた。二人はその日朝から
曳いていた豆を
数多背負っていた。
白と黒は大の
仲好になって、始終共に遊んだ。ある日近所の
与右衛門さんが、一盃機嫌で
談判に来た。
尚々、
此与右衛門儀、御国へも
可参候間、
被成御心付候て
被下候はゞ、
可忝候、以上
其後者、
以書状不申上、
背本意奉存候、拙者も今程、肥後国へ
罷下り、肥後守
念比ニ申候ニ付而、逗留仕居候