懇篤ねんごろ)” の例文
むしろ懇篤ねんごろに訓すようにオースチン老師は云うのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
相立懇篤ねんごろとふらひ遣し候と云に兩士りやうしは是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きけば半兵衞も懇篤ねんごろに教へける中にはるはなして一段高き所につぼ三ツならべたり寶澤ゆびさし彼壺は何といふ藥種の入ありやとたづねければ半兵衞のいふやうあれこそ斑猫はんめう砒霜石ひさうせきと云ふ物なるが大毒藥だいどくやくなれば心して斯はとほくに離したりときいきもふとき寶澤はわざと顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)