“懇望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんもう70.6%
こんまう23.5%
こんぼう2.9%
のぞみ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加藤清正に懇望こんもうされて肥後へ高禄でよばれて行った麒麟児きりんじ兵庫利厳ひょうごとしとしなどという「偉大なるかわず」をたくさんに時勢の中へ送っている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(二百四五十帋の自筆なり)かつて梱外こんぐわいいださゞりしを、狂哥堂真顔翁珎書ちんしよなれば懇望こんまうしてかの家より借りたる時亡兄ばうけいとともによみしことありき。
上士の残夢いまめずしていんにこれをむものあれば、下士はかえってこれを懇望こんぼうせざるのみならず、士女のべつなく、上等の家にいくせられたる者は実用に適せず
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
両親も大変喜んで種々いろいろ先方さきの男の様子も探ってみたが大した難もないし、ことに先方からのっての懇望のぞみでもあるから、至極良縁と思ってそれを娘にはなすと、一度は断ってはみたが
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)