“こんせつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
懇切100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やすりかけして、相造すがたづくりが終ると、焼入やきいれにかかった。弟子に教えることは懇切こんせつだった。だが、清人は清人だけの才分しかなかった。何か、気に触れた時である。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卯平うへい患者くわんじやの一にんでさうしておしないへなやんでた。おしなはゝ懇切こんせつ介抱かいはうからかれすくはれた。かれはどうしても瀕死ひんし女房にようばうかたはら病躯びやうくはこぶことが出來できなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
また吾人ごじんの真情や実況を一通り心得ている友人が懇切こんせつに我々に忠告するときにも、ややもすればこの男がまだまだおれの腹の中を知らんわい、なんと見当違ったことをいうものかと
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)