それでも、このところ、この道は決して気味のよいものではありませんでした——草叢でガサと音がする、木の間でバサと音がする。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銭形平次捕物控:195 若党の恋 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
ぶどう畑のぶどう作り (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
犬 (新字新仮名) / レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ(著)
何が私をこうさせたか:――獄中手記―― (新字新仮名) / 金子ふみ子(著)
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
小桜姫物語:03 小桜姫物語 (新字新仮名) / 浅野和三郎(著)
磧の草叢は高く茂り上って、橋の腹にまでとどいて、水は涸れ込んでいた。鉄橋の方は殆んど岸もわからないほどの一面の草原になって、涼みかたわら歩く人も多かった。
その目的で、蟻共は、草の根の上の方がむき出しになる位に、草叢の下の土を移しはじめる。そのむき出しになつたところが、自然の骨組となつて、其の上へ建物を造るのだ。
科学の不思議 (新字旧仮名) / ジャン・アンリ・ファーブル(著)
即興詩人 (旧字旧仮名) / ハンス・クリスチャン・アンデルセン(著)