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『筧の話』
ふりがな文庫
『
筧の話
(
かけいのはなし
)
』
私は散歩に出るのに二つの路を持っていた。一つは渓に沿った街道で、もう一つは街道の傍から渓に懸った吊橋を渡って入ってゆく山径だった。街道は展望を持っていたがそんな道の性質として気が散り易かった。それに比べて山径の方は陰気ではあったが心を静かに …
著者
梶井基次郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「近代風景」1928(昭和3)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
透
(
とお
)
訝
(
いぶ
)
蘚苔
(
せんたい
)
矮小
(
わいしょう
)
頂
(
いただき
)
閃光
(
せんこう
)
醸
(
かも
)
遮
(
さえぎ
)
辿
(
たど
)
蝋燭
(
ろうそく
)
蘭
(
らん
)
草叢
(
くさむら
)
羊歯
(
しだ
)
筧
(
かけひ
)
伽噺
(
とぎばなし
)
眩惑
(
げんわく
)
犇
(
ひし
)
渓
(
たに
)
涸
(
か
)
氷室
(
ひむろ
)
梢
(
こずえ
)
束
(
つか
)
惹
(
ひ
)
幽
(
かす
)
実生
(
みしょう
)
吊橋
(
つりばし
)
佇
(
たたず
)