“杙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くい67.6%
くひ26.5%
かし2.9%
ぐい2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その入口らしい処にはただ粗末な二本の杙(くい)が建っているばかりで内(なか)の様子を覗いたけれど、ただ一人の土方等(どかたら)の姿すら見えなかった。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
卯平(うへい)は久振(ひさしぶり)で故郷(こきやう)に歳(とし)を迎(むか)へた。彼等(かれら)の家(いへ)の門松(かどまつ)は只(たゞ)短(みじか)い松(まつ)の枝(えだ)と竹(たけ)の枝(えだ)とを小(ちひ)さな杙(くひ)に縛(しば)り付(つ)けて垣根(かきね)の入口(いりくち)に立(た)てたのみである。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あだなる戀の杙(かし)。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
貞固は妻照(てる)と六歳になる女(むすめ)柳(りゅう)とを連れて来て、百本杙(ぐい)の側に繋(つな)がせた舟の中に遺(のこ)して置いて、独り上陸したのである。さて差当り保と同居するつもりだといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)