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『暗い空』
ふりがな文庫
『
暗い空
(
くらいそら
)
』
太い、黒い烟突が二本空に、突立ていた。その烟突は太くて赤錆が出ているばかりでなく、大分破れて孔が処々にあいている。ちょうど烟突は船の風取のようだ——私が曾て日清戦争や日露戦争に行って来た軍艦の砲弾に当って破れた風取や捕獲した敵艦の風取だとい …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「早稲田文學」1908(明治41)年10月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
上
(
のぼっ
)
私
(
そっ
)
穢
(
よごれ
)
見
(
みよ
)
揺
(
ぶ
)
出
(
でる
)
傾
(
かたむい
)
向
(
むい
)
尋
(
じん
)
這
(
はう
)
突立
(
つきたっ
)
乾
(
ひから
)
澄
(
すん
)
気
(
が
)
何
(
どう
)
思
(
おもわ
)
見
(
みる
)
失策
(
しまっ
)
立
(
たっ
)
見
(
みえ
)
辺
(
ほと
)
何
(
いず
)
取
(
とら
)
覗
(
のぞき
)
丈
(
せい
)
何
(
な
)
置
(
おか
)
険
(
さか
)
井
(
いど
)
付
(
つけ
)
叫
(
わめ
)
小
(
ち
)
彼
(
あ
)
折
(
おり
)
探
(
たず
)
斯様
(
こんな
)
相違
(
ちがい
)
臭
(
におい
)
連
(
つらな
)
重
(
かさな
)
間
(
けん
)
黒烟
(
くろけむり
)
内
(
なか
)
咽喉
(
のんど
)
帯
(
お
)
彼方
(
あちら
)
彼様
(
あんな
)
感
(
かんじ
)
懸
(
かか
)
捉
(
つか
)
捨
(
すて
)
掌
(
て
)
敏捷
(
すばしこ
)
散
(
ちら
)
昏
(
くら
)
暗愁
(
あんしゅう
)
暫
(
しば
)
此度
(
こんど
)
熱
(
ほて
)
熾
(
さかん
)
直
(
すぐ
)
眩
(
くら
)
破間
(
やれま
)
穿
(
うが
)
落付
(
おちつき
)
裡
(
なか
)
見定
(
みさだめ
)
見落
(
みおろ
)
豆圃
(
まめばたけ
)
遽
(
にわか
)
頭髪
(
かみのけ
)
飛
(
とん
)
一分
(
いちぶ
)
一歩
(
ひとあし
)
三歩
(
みあし
)
且
(
か
)
中空
(
なかぞら
)
二歩
(
ふたあし
)
人気
(
ひとけ
)
佇
(
たたず
)
何
(
ど
)
何処
(
どこ
)
兎
(
と
)
其様
(
そんな
)
其等
(
それら
)
冷笑
(
あざわら
)
処々
(
ところどころ
)
出歯
(
でっぱ
)
勾配
(
こうばい
)
周囲
(
まわり
)
四辺
(
あたり
)
外
(
ほか
)
始
(
はじめ
)
孔
(
あな
)
容
(
い
)
廃井
(
はいせい
)
彼処
(
かしこ
)
怒鳴
(
どな
)
晒
(
さら
)
曾
(
かつ
)