“二歩”の読み方と例文
読み方割合
ふたあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森は二歩ふたあし三歩前へ進み、母を始め姉や娘に向ッて、慇懃いんぎんに挨拶をして、それから平蜘蛛ひらくものごとく叩頭じぎをしている勘左衛門に向い,
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
美女 一歩ひとあしに花が降り、二歩ふたあしには微妙のかおり、いま三あしめに、ひとりでに、楽しい音楽の聞えます。ここは極楽でございますか。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婆さんは一向頓着しない様子で、頬冠の手拭を取つて額の汗をふきながら、見れば一歩ひとあし二歩ふたあしおくれながら歩いてゐる。
買出し (新字旧仮名) / 永井荷風(著)