“二歩三歩”の読み方と例文
読み方割合
ふたあしみあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丑松はまだ詑び足りないと思つたか、二歩三歩ふたあしみあし退却あとずさりして、『許して下さい』を言ひ乍ら板敷の上へひざまづいた。何事かと、後列の方の生徒は急に立上つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「そう。じゃ、またその中、どこかでうだろう。」とそのまま行きかけるので、君江は住処だけでも聞いて置きたいと思って、二歩三歩ふたあしみあし一緒に歩きながら
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
跳ね返ッた障子を文三は恨めしそうに凝視みつめていたが、やがて思い切りわるく二歩三歩ふたあしみあし
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)