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二歩三歩
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ふたあしみあし
ふりがな文庫
“
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)” の例文
丑松はまだ詑び足りないと思つたか、
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)
退却
(
あとずさり
)
して、『許して下さい』を言ひ乍ら板敷の上へ
跪
(
ひざまづ
)
いた。何事かと、後列の方の生徒は急に立上つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「そう。じゃ、またその中、どこかで
逢
(
あ
)
うだろう。」とそのまま行きかけるので、君江は住処だけでも聞いて置きたいと思って、
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)
一緒に歩きながら
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
跳ね返ッた障子を文三は恨めしそうに
凝視
(
みつ
)
めていたが、やがて思い切りわるく
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)
。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
この時かかる目的の為に
外面
(
そと
)
に
出
(
いで
)
ながら、外面に出て
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)
あるいて
暫時
(
しばし
)
佇立
(
たたず
)
んだ時この
寥々
(
りょうりょう
)
として静粛かつ荘厳なる秋の夜の光景が身の毛もよだつまでに眼に
沁
(
しみ
)
こんだことである。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
丁度捨吉は教場を出て
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)
階下
(
した
)
の方へ行きかけたところであった。その時捨吉は、近く来た勝子から彼女の用意した文章をも受取って、黙って階段を降りた。彼女は
何事
(
なんに
)
も知らなかった。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
立止って
店飾
(
みせかざり
)
の人形を見ていると、酔ッ払った学生がわざと突当りそうにしたんで、わたしは少し
側
(
わき
)
へ寄る。その
中
(
うち
)
に男の
方
(
ほう
)
が
二歩三歩
(
ふたあしみあし
)
先になって、夜店の前に
立留
(
たちどま
)
ったから、わたしも立留ったのよ。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
歩
常用漢字
小2
部首:⽌
8画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
歩
常用漢字
小2
部首:⽌
8画
“二歩”で始まる語句
二歩
二歩許
二歩金