“出歯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でっぱ85.7%
でば14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極端な例をいうと、女房に檀那取だんなとりをさせている男さえあるからな。土地会社の時分じぶん外交員に野島というせいの高い出歯でっぱの男がいたろう。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
少し出歯でっぱなミチはあまりしゃべりつづけて、時々かわいた上唇が歯ぐきにひっかかるようになるのを指でつまんではずしている。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
「向う疵の兼」というのは恐ろしい出歯でばだから一名「出歯兼でばかね」ともいう。クリクリ坊主のおでこが脳天から二つに割れて、又喰付くいつき合った創痕きずあとが、まゆの間へグッと切れ込んでいるんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)