“でば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:デバ
語句割合
出張67.7%
出場16.9%
出刃7.7%
手場1.5%
出初1.5%
出歯1.5%
出端1.5%
出羽1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百合、撫子なでしこなどの造花に、碧紫あおむらさきの電燈が燦然さんぜんと輝いて——いらっしゃい——受附でも出張でばっている事、と心得違いをしていたので。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前後の事情から考えて見てもこの疑問の渡欧費は全部が本屋から調達したのでなくとも、後暗うしろぐらい金の出場でばが別にあったとは思われない。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
白髪しらがをパッと顔へかけ、よごれた白い行衣を着、手に磨ぎ澄ました出刃でばを持った老婆が、上りかまちから半身をのぞかせ、口を開けて笑いかけた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たとへばまぼろしをんな姿すがたあこがるゝのは、おひり、極楽ごくらくのぞむとおなじとる。けれども姿すがたやうには、……ぬま出掛でかけて、手場でばつくばつて、ある刻限こくげんまでたねばならぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
手場でばめにして、小家こや草鞋わらぢでもつくればいゝが、因果いんぐわうは断念あきらめられず、れると、そゝ髪立がみたつまで、たましひ引窓ひきまどからて、じやうぬましてふわ/\としろ蝙蝠かはほりのやうに徉徜さまよく。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「若旦那、お出初でばなを二つ頂きましょうね。それからお口よごしには何を……」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「向う疵の兼」というのは恐ろしい出歯でばだから一名「出歯兼でばかね」ともいう。クリクリ坊主のおでこが脳天から二つに割れて、又喰付くいつき合った創痕きずあとが、まゆの間へグッと切れ込んでいるんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
言はず語らず諭された上人様の彼御言葉の真実のところを味はへば、飽まで御慈悲の深いのが五臓六腑に浸み透つて未練な愚痴の出端でばも無い訳、争ふ二人を何方にも傷つかぬやうさばき玉ひ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
現在げんざいおいては、九しう、四こくから、陸前りくぜん陸奧りくおく出羽でばはうまでけて三十五ヶこくわた發見はつけんされてるので、加之しかも横穴よこあなは一ヶしよ群在ぐんざいするれいおほいのだから、あなすうさんしたら