“でばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出端56.4%
出花23.1%
出鼻17.9%
出初2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも夜中には幽霊じみて、旅人をおびやかそう。——夜泣松よなきまつというのが丘下おかしたの山の出端でばなに、黙ったからすのように羽を重ねた。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よし/\と云いながら紙へくるんで腹帯はらおびあいだはさんで、時節を待ち、真実なおいさと夫婦になろうと思うも道理、二十三の水の出花でばなであります。
さりとは仰々しい騒ぎようかなと、いざ笠をかぶって店を出ようとするその出鼻でばなでこの騒ぎであるから、足を留めないわけにはゆきませんでした。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「磯屋さま、お出初でばなを一つ——」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)