“出鼻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でばな87.5%
ではな12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、これからその源次を代官所へ曳いて、ことわりに行こうと思っていた出鼻でばなだったので、向うも、合点がゆかない様子である。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さりとは仰々しい騒ぎようかなと、いざ笠をかぶって店を出ようとするその出鼻でばなでこの騒ぎであるから、足を留めないわけにはゆきませんでした。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くと知るや、下からはおういおういと呼んだ。上からも答えた。中にも権次は岩の出鼻ではなすがりつつ、谷に向って大きな声で叫んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)