“ではな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:デハナ
語句割合
出端33.3%
出離33.3%
出放16.7%
出鼻16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばしこの通りの出端ではなに立往生しているのが目についた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
案山子かゝしどもはわらみだれたけむりごとく、前後あとさきにふら/\附添つきそふ。……してほこら樹立こだち出離ではなれる時分じぶんから、希有けう一行いつかうあひだに、ふたあかりいたが、ひかりりともえず、ものをうつさぬでもい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
寿真は河野をれて岩屋を出た。そして二人で山をくだって往った。一里あまり往って、深林を出放ではなれると渓川たにがわが来た。左右には高い山が天空を支えてそびえていた。渓には夏の夕陽があった。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
くと知るや、下からはおういおういと呼んだ。上からも答えた。中にも権次は岩の出鼻ではなすがりつつ、谷に向って大きな声で叫んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)