“出離”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅつり54.5%
しゆつり18.2%
ではな18.2%
いではな9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは尊い追究だ。かれのえらんだ道も、誤りではない。だが、自分の道とは、まったくちがう。同じ、人間の悩みから、出離しゅつり
仰ぎ願くは三世十方の諸佛、愛護あいご御手おんてを垂れて出離しゆつりの道を得せしめ給へ。過去精麗くわこしやうりやう出離生死しゆつりしやうじ證大菩提しようだいぼだい
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あるいは宿場は已に出離ではなれて、今茶店で買った草の餅を馬上で食いながら悠々と打たせていると、どうかした拍子にその草餅を取り落とした光景かも知れないのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
人里を出離いではなれつ。北の方角に進むことおよそ二町ばかりにて、山尽きて、谷となる。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)