“しゅつり”の漢字の書き方と例文
語句割合
出離100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時西行にひとしい思いを胸に秘めた人々は公家の間にも多くあったろうし、彼もしばしば出離しゅつりを人にすすめている。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
自分はなんというふがいなさであろうと恥ずかしくてなりません。一身だけでは何でもなく出離しゅつりの決心はつくのでございますが、周囲を顧慮いたします点で実行はなかなかできないことでございます
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
少年にして、早くも出離しゅつりの心を起したのは誠にこれ法然道理のひじりであると慈眼房叡空は随喜して、法然房と号し、実名は最初の師源光の上の名と叡空の下の字をとって源空と名をつけられた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)