“ではず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出外56.5%
出端43.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜、父は私を縁日えんにちにつれて行ってくれた。家の前の路地を出外ではずれると、「さあおんぶしてやろう」と父は往来おうらいにしゃがんで私をその背にのせた。
明るい商店続きの町を出外ではずれると、そこから二三町ほどの間は、分譲住宅地として取り残されている荒れ野原だった。三枝子はそこを斜めに横切るのだった。
接吻を盗む女の話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「ここですか、ここは、一つ目の浜を出端ではずれた、崖下の突端とっぱずれの処ですが、」
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まだこの辺は御本丸の出端ではずれ、風趣が浅うござります。さ、この鷲の森を抜けて、もう少々幽邃ゆうすいな深山へ御案内いたしましょうか」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)