“突端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とっぱし26.7%
とっぱな26.7%
とつぱな20.0%
とったん6.7%
とっぱ6.7%
とっぱずれ6.7%
トップ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は屋上の突端とっぱしへ出て、どこから出したのか、両手に真赤な小旗を持ち、まるで旗信号でもする様に、しきりとそれを打振っている。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
Helsingor は沙翁さおうが発音どおりに Elsinor と書いてから、この名によって多く知られているデンマアク海峡の突端とっぱなの町で
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
と、その崖のちやうど突端とつぱなのところに、一人の女が羊歯の葉を掻き分けながら、下をのぞき込んでゐる姿がちらと眼についた。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
表門へ掛けた梯子の突端とったんが、その光景を睨まえているかのような月を貫いていた。第一にその光から屋根びさしへ飛び移って行ったのは、大高源吾であった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は途方にれながら、それでもブラブラと当もなしに町を歩いた。町外れの海に臨んだ突端とっぱしに、名高い八幡宮がある。そこの高い石段を登って、有名なここの眺望にも対してみた。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「ここですか、ここは、一つ目の浜を出端ではずれた、崖下の突端とっぱずれの処ですが、」
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は潮飛沫しおしぶきを浴びながら甲板の突端トップに掴まって、揺れ上ったり、揺れ下ったりしいしい暗くなって行く、真青な海の向う側をボンヤリと見惚みとれていた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)