“潮飛沫”の読み方と例文
読み方割合
しおしぶき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その十四五人が、逆風と潮飛沫しおしぶきの中をよろめきながら船首まで行ったのは、私がドアに鍵をかけてから三十秒と経たないうちであった。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は潮飛沫しおしぶきを浴びながら甲板の突端トップに掴まって、揺れ上ったり、揺れ下ったりしいしい暗くなって行く、真青な海の向う側をボンヤリと見惚みとれていた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
泣いているようにも見えたが、多分、潮飛沫しおしぶきでもかかったんだろうと思って、気にも止めずにいたもんだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)